社会福祉士学科
社会福祉士学科は、身体的または精神的な障害がある人の日常生活や社会復帰を支援する社会福祉士を目指す学科です。
精神福祉士と同じく保健や福祉の面から日常生活をサポートしますが、最大の相違点は、精神福祉士は精神障害者に特化した生活支援を行うスペシャリストであるとうことです。
いっぽう、社会福祉士は子供から高齢者に至るまで障害のある人や生活に支障のある人を幅広く支援する社会福祉のジェネラリストとなります。
専門学校では、サポートする人を取り巻く環境はそれぞれ異なっているため、一人ひとりに合った支援・援助ができるよう、ソーシャルワーカーとして必要な知識とスキルを学んでいきます。
また、社会情勢と福祉は密接に関係しているので、時代のニーズに対応した支援を行えるよう政治や社会情勢も勉強します。
さらに、相談援助の現場で実戦経験を積み、座学では学べない様々な事例に対応できる応用力を養うことが可能な医療専門学校もあります。
社会福祉士学科卒業後の進路
社会福祉士科を卒業後は国家試験に合格して社会福祉士として、医療機関、行政機関、高齢者施設、社会福祉協議会など幅広い分野で活躍することが可能です。
また、最近では、社会福祉事務所を独立開業する人も増加傾向にあり、日本語が母国語ではない人やホームレスの支援、または成年後見人など活動の場は広がっています。
医療専門学校によっては、4年制コースを設置して社会福祉士と精神福祉士の両国家資格を取得して、より幅広く活躍できる人材を育成する学校もあります。
社会福祉士学科で取得可能な主な資格
社会福祉士国家試験 | |||
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資格種類 | 国家資格 | ||
認定団体 | 厚生労働省 | ||
合格率 | 27.5%(2014年) | ||
試験時期 | 例年1月下旬 | ||
受験料 | ①社会福祉士のみ受験する場合:7,540円 ②社会福祉士と精神保健福祉士を同時に受験する場合:17,510円(社会6,830円+精神10,680円) ③社会福祉士の共通科目免除により受験する場合:6,360円 |
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試験内容 | 【筆記】 ①人体の構造と機能及び疾病 ②心理学理論と心理的支援 ③社会理論と社会システム ④現代社会と福祉 ⑤地域福祉の理論と方法 ⑥福祉行財政と福祉計画 ⑦社会保障 ⑧障害者に対する支援と障害者自立支援制度 ⑨低所得者に対する支援と生活保護制度 ⑩保健医療サービス ⑪権利擁護と成年後見制度 ⑫社会調査の基礎 ⑬相談援助の基盤と専門職 ⑭相談援助の理論と方法 ⑮福祉サービスの組織と経営 ⑯高齢者に対する支援と介護保険制度 ⑰児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度 ⑱就労支援サービス ⑲更生保護制度 |
その他取得可能な主な資格 |
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・福祉住環境コーディネーター ・レクリエーション・インストラクター ・福祉事務管理技能検定 ・手話技能検定 |