臨床工学技士学科
臨床工学技士学科は、医療技術の先進化に伴う高度な医療機器の操作に関するスペシャリストである臨床工学技士を養成する学科です。
臨床工学技士とは厚生労働省大臣の認定の免許で、医師の指示のもと人工透析や人工心肺装置などの生命維持管理装置の操作や保守を行う医療業界のエンジニアです。
医療専門学校では最新の医療機器を完備しているので、医療現場と同じ経験を積むことができます。
また、専門学校では提携先の病院で臨床実習の機会を豊富に提供し、現場で活躍できる実践力を養います。
さらに、臨床工学技士は、医師や看護師と連携して医療行為を行う職業なので、チーム医療としての必要なコミュニケーション能力と協調性も学べる機会があります。
臨床工学技士学科卒業後の進路
臨床工学科卒業後は、国家資格である臨床工学技士を取得して大学病院からクリニックに及ぶまで様々な医療機関で働けます。
また、医療機関のみならず医療機器メーカーでも勤務する人もたくさんいます。
近年は、医療機器の進化・複雑化および慢性腎不全患者の増加に伴う人工透析装置の需要増加によって、臨床工学技士のニーズが高まっています。
工学と医学の知識を兼ね備えた医療スタッフとして臨床工学技士は、ますます高度化する医療機器の専門家として将来性の高い職業の1つとなっています。
臨床工学技士学科で取得可能な主な資格
臨床工学技士国家試験 | |||
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資格種類 | 国家資格 | ||
認定団体 | 厚生労働省 | ||
合格率 | 78.8%(2014年) | ||
試験時期 | 例年3月 | ||
受験料 | 30,800円 | ||
試験内容 | 【筆記試験】 ①医学概論(公衆衛生学、②人の構造及び機能、③病理学概論及び関係法規を含む)、④臨床医学総論(臨床生理学、⑤臨床生化学、⑥臨床免疫学及び臨床薬理学を含む)、⑦医用電気電子工学(情報処理工学を含む)、⑧医用機械工学、⑨生体物性材料工学、⑩生体機能代行装置学、⑪医用治療機器学、⑫生体計測装置学、⑬医用機器安全管理学 |
その他取得可能な主な資格 |
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・医療情報技師 ・ITパスポート試験 ・第1・2種ME技術実力検定 |