精神保健福祉士学科
精神保健福祉士学科は、精神障害者を保健と福祉の面から生活をサポートする精神保健福祉士を目指す学科です。
精神保健福祉士は、社会福祉士および介護福祉と並んで三福祉士と呼ばれている国家資格です。
いじめや虐待、精神疾患などの精神障害者に対する日常生活の支援を行い、社会復帰をサポートすることを主な業務としています。
様々な心の病気を持った患者さんの意思を読み取ったうえでカウンセリングやサポートを行う必要があるため、ロールプレイや施設などのボランティアを通じて職業上必要な知識やスキルを習得していきます。
精神保健福祉士学科卒業後の進路
精神保健福祉士科を卒業後は、国家試験に合格して精神福祉士として病院などの医療機関や精神障害者施設で勤務するのが一般的です。
また、自治体の福祉行政機関やハローワーク等の就労関連施設などで地方公務員として勤務したりするケースもあります。
さらに、超高齢化社会に伴い介護関連資格を取得して介護福祉施設で働く精神福祉士もたくさんいます。
様々なストレスを抱える現代社会では、精神科分野で唯一の国家資格である医療・保健・福祉に精通したスペシャリストとして、今後の活躍の場はますます増加していくと予想されています。
精神保健福祉士学科で取得可能な主な資格
精神保健福祉士国家試験 | |||
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資格種類 | 国家資格 | ||
認定団体 | 厚生労働省 | ||
合格率 | 58.3%(2014年) | ||
試験時期 | 例年1月下旬 | ||
受験料 | ①精神保健福祉士のみ受験する場合:13,250円 ②精神保健福祉士と社会福祉士を同時に受験する場合:17,510円(精神10,680円+社会6,830円) ③精神保健福祉士の共通科目免除により受験する場合:10,560円 |
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試験内容 | 【筆記】 ①精神疾患とその治療 ②精神保健の課題と支援 ③精神保健福祉相談援助の基盤 ④精神保健福祉の理論と相談援助の展開 ⑤精神保健福祉に関する制度とサービス ⑥精神障害者の生活支援システム ⑦人体の構造と機能及び疾病 ⑧心理学概論と心理的支援 ⑨社会理論と社会システム ⑩現代社会と福祉 ⑪地域福祉の理論と方法 ⑫福祉行財政と福祉計画 ⑬社会保障 ⑭障害者に対する支援と障害者自立支援制度 ⑮低所得者に対する支援と生活保護制度 ⑯保健医療サービス ⑰権利擁護と成年後見制度 |
その他取得可能な主な資格 |
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・福祉住環境コーディネーター ・手話技能検定 |